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どすこい観戦記 7日目

2025 SEP 21 6:06:02 am by 西 牟呂雄

 何も身にまとわずぶつかり合う巨大な肉塊、ほとばしる汗、荒い息遣い、そして様式美。
 やはりテレビ観戦と実際に見るのでは大違い、相撲は格闘技の原点に近い。私はプロレスを深く愛する者だが、土俵とマットは違う、純粋ストリート・ファイトとなると勝つのは相撲なのかもしれない。 
 初日、両横綱と大関が勝ち順調に始まった9月場所、国技館を訪れた。
 本日まで横綱豊昇龍が全勝と絶好調。東の横綱大の里と大関琴桜が1敗、前頭以下の1敗には若元春・降の勝・宇良・美ノ海・正代・友風と充実している。
 個人的には翔猿と竜電が(名前が刺さるから)贔屓である。この二人は番付が下がると猛烈にがんばり、上がってくると負け倒す。まさか敵わないからチンタラやるのではないだろうが、幕内から落ちそうで落ちないところが実に巧みなのだ。

三田の雄姿

 午後3時に入ると十両の取組の最中で、さっそくビールで乾杯しながら観戦。
 おォ!琴栄峰という力士は伸びた足が天井に向くような四股を踏んで見せた、と思ったら負け。十両全勝の三田はまだ髷が結えないのに見事に横っ飛びして叩き込みで勝ち。全勝である。
 ここで中入り、幕内土俵入り、横綱土俵入りとなる。トイレに行って一服。

 ところで三田の叩き込みは見事だったのだがこの決まり手、負けた方のマヌケ感が気の毒で見ちゃいられない。土俵下から見ていると、時間一杯で仕切りの瞬間には力士の顔面が赤らんで汗が光る。それが1秒で身をかわされて土俵に這い蹲ることになるのだからねぇ。今日は贔屓の翔猿が輝に、クセ者宇良が一山本相手にやって見せた。
 もう一人の贔屓である竜電は佐田の海と物凄い力比べの末に土俵際で上手投げを決めた。藤の川という力士は掛け投げという珍しい技で狼雅を下す。巨漢、熱海冨士は40才の星である玉鷲を激闘の末に寄り切り。
 さあ、大関・横綱だ、やっぱり風格が違う。豊昇龍なんか、鎌倉の金剛力士像にそっくりの迫力。こっちはビールが日本酒になって既にベロベロ。

 さて、会場には結構有名人がいて、ものまねタレントのアントキの猪木が赤いマフラーで見ていたし、僕の目の前には上地雄輔がいた。横浜高校で松坂とバッテリーを組んだあの上地である。

和服美人

 そしてマズイことに向こう正面の升席だったのでテレビに映ってしまい、バカな仲間から次々にラインが入った。『ビール飲み過ぎだ』『今映ってるから変顔しろ』『取り組みが始まるから早く戻ってこい』終いには画面を送り付けてきて『斜め右に和服の美人が二人いるから電話番号を聞け』と始まって相撲に集中できなかった。探してみたらおそらく粋筋の美人がいた。
 琴桜は負けて2敗。賜杯は豊昇龍か大の里か、はたまた伏兵の降の勝・宇良か、琴桜の巻き返しか、あと一週間激闘が続く。

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Categories:古典

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